NothingのCMF Buds 2 PlusがPhone 3aと同時にまもなく発売予定、ただしオーディオ愛好家は慎重な判断が必要か
CMF Buds 2 Plus、正式発表前にFCC書類で発見

Nothingの手頃な価格帯ブランドであるCMFの新型ワイヤレスイヤホンが、近日中に発売される可能性が高まっています。現時点で、今月中のリリースが有力視されていますが、ハイレゾ音源への対応は期待できないかもしれません。
先日、未発表の「CMF Buds 2 Plus」が米国FCC(連邦通信委員会)の認証情報に登場し、デザインや主な仕様が明らかになりました。このイヤホンは、効率的なワイヤレス接続を実現するBluetooth LE対応、長時間再生を可能にする460mAhバッテリー、さらにケース側面には音量や曲送りを簡単に操作できるロータリーダイヤルを搭載する見込みです。
以前から、これらのコストパフォーマンスに優れたイヤホンは、最新のNothing Phone 3a Proスマートフォンと同時にアクセサリーとしてセット販売されるのではないかと噂されてきました。しかし、3月4日に新型スマートフォンが発表された際、CMF Buds 2 Plusの姿は見られませんでした。
そんな中、日本オーディオ協会のウェブサイトに新たな製品情報が掲載され、「2025/03」という日付が記載されています。これは正式な発売時期、もしくは認証取得日を示している可能性があり、過去にもNothing製品は同様の日付で実際に発売された例があります。Nothing Ear (a)やNothing Earのモデルナンバーも「2024/04」と記載されており、実際にその時期に発売されています。
このタイミングは理にかなっています。昨年の「CMF By Nothing Buds」も2024年3月に発売されており、スマートフォンやポータブルオーディオ機器の進化スピードを考えると、今月中の新モデル登場は十分にあり得るでしょう。
CMF Buds 2 Plus:ハイレゾ音源非対応――それには理由がある
最新の申請情報からは、Buds 2 Plusの具体的な音質や発売日までは明らかになっていませんが、イヤホンのBluetoothオーディオ機能については一部判明しています。日本オーディオ協会(JAS)は、2014年にハイレゾ音源の規格とそのロゴを策定した団体であり、ハイレゾワイヤレスオーディオ製品の明確な基準を定めています。
JASによると、「(+HRAW)」ラベルが付された製品は、ハイレゾオーディオおよびハイレゾワイヤレスオーディオの両方の基準を満たしているとされています。最近、Nothing Ear 2の3製品がこの認証を取得しましたが、新たに登場したB170(CMF Buds 2 Plusと見られる)はリストに含まれていませんでした。つまり、CMF Buds 2 PlusはLDACや最大1Mbpsのハイレゾ音源再生、24ビット/192kHzまでの周波数対応などには非対応の可能性が高いでしょう。
NothingのCMFシリーズは手頃な価格で知られているため、新モデルでハイレゾ音源対応が見送られても不思議ではありません。例えば、CMF Buds Pro 2は2024年7月に約8,800円(税込)で発売されました。
今後登場予定のCMF Buds 2 Plusの正式な価格はまだ発表されていませんが、さらに安価な価格帯、つまり7,500円未満での発売が予想されています。
