Apple Watch Series 10 と Garmin Forerunner 265、どちらがより正確に歩数を計測できるか気になりませんか？私はこの2つのスマートウォッチを同時に装着し、実際に自分で歩数を数えながら、それぞれの記録を比較してみました。どちらのウォッチが歩数の正確さで優れていたのか、ぜひ続きをご覧ください。

長年スマートウォッチを比較してきましたが、私はいつも最初に歩数の計測精度をチェックします。Apple Watch や Garmin の上位モデルをセットアップする際には、カロリー消費量の推定精度を高めるために身長や体重を入力します。しかし、歩数計測に関しては、どちらのウォッチも腕の振りを検知してカウントします。

腕を一往復振ると、通常2歩として認識されます。ウォッチを利き手・非利き手のどちらに着けても、内蔵の加速度センサーが動きを検知するため、計測に大きな差はありません。

ただし、ベビーカーを押しているときなど、特定の状況では歩数が正確にカウントされないこともあると感じています。公平なテストを行うため、今回はベビーカーを使わず、Apple Watch Series 10 を左手、Garmin Forerunner 265 を右手に装着して歩数を計測し、どちらがより正確かを検証しました。

Apple Watch 10とGarmin Forerunner 265の両方を身につけて7,000歩歩き、どちらのフィットネストラッカーがより正確かを検証しました。

テストでは、ロンドン市内での2回の移動と、愛犬と一緒に近くの森を散策するという3つのウォーキングコースを設定。どのルートも特別に都市部でも人里離れた場所でもありませんでしたが、比較に適したさまざまな環境となりました。

歩数を正確にカウントするため、手動のカウンターを使い、1歩ごとにカチッと押しました。各ウォーキング後にはデータをダウンロード。Apple Watchでは、内蔵機能だと1日の合計歩数しか表示されないため、専用の歩数計アプリを使って詳細な数値を取得しました。

結果は以下の通りです。

Garmin Forerunner 265は手動カウントとの差がわずか86歩だったのに対し、Apple Watch 10は465歩の違いがありました。1マイルあたり約2,000歩を考えると大きな差ではありませんが、今回のテストではGarminの方がやや正確でした。距離測定では、森の中のウォーキングでApple Watchが3.25km、Garminがちょうど3.22kmと、こちらもごく僅かな違いでした。

どちらのデバイスも、歩数計以上の機能を備えたスマートウォッチです。Apple Watch 10は多機能なスマートウォッチで、スマートフォンのさまざまな機能が手首で使えます。一方、Garmin Forerunner 265はフィットネストラッキングに特化しており、ランナーやアスリートに最適なワークアウト記録が可能です。

歩数だけが健康やフィットネスの指標ではありませんが、まずは歩くことから始めるのもおすすめです。International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity（行動栄養・身体活動国際ジャーナル）に掲載された研究によると、健康な成人の目標として1日1万歩は妥当とされています。

日常で歩数を増やすのは意外と簡単です。例えば、電車やバスを一駅手前で降りたり、デスクワーク中にウォーキングパッドを使ったりするのも効果的。歩くことで体重管理や筋力アップ、ストレス軽減など、どんな方法で歩数を記録しても身体に良い影響があります。毎日30分歩くと体にどんな変化があるのか、詳しくはこちらをご覧ください。